「宇宙」×「農業」が人類を救う?注目あつまる宇宙農業!

宇宙ビジネス

「宇宙」「農業」この2つは全く関連性が無いと思ったかもしれません。

しかし、「宇宙」と「農業」の組み合わせが私達人類を救う日が来るかもしれないのです。

そんな「宇宙」と「農業」が人類を救うかもしれない理由をご紹介いたします。

宇宙農業とは?

宇宙農業とは、宇宙空間で農業をすることです。

宇宙空間で農業ができないイメージがあると思いますが、宇宙にある惑星の物質を活用したり、人工土壌を利用すれば宇宙空間でも農業ができるのです。

宇宙農業の2つのメリット

宇宙で農業ができれば、

  1. 宇宙での長期・多人数の探査ミッション等の実現
  2. 地球上の食糧不足の解決

2つの面でメリットがあります

宇宙での長期・多人数の探査ミッション等の実現

1つ目は、宇宙での長期・多人数の探査ミッション等を実現できるというメリットです。

宇宙で農業ができれば、宇宙基地での自給自足が可能となります。
そうなると地球からの補給に依存する必要もなくなるので、長期かつ大人数での宇宙探査を実現できます。

長期かつ大人数での宇宙探査ができれば、新たな発見が増えたり、新薬の開発などが進み人類の発展に大きく貢献するかもしれません。

宇宙農業では、特に火星は注目されており、火星現地資源で物質再生循環を行うこともできます。

具体的には、水、炭酸ガスのほかに、火星レゴリス鉱物に含まれるK(カリウム)P(リン)Ca(カルシウム)Mg(マグネシウム)Fe(鉄)などの物質を利用します。

レゴリスと非可食性バイオマス(人間が食用にしない植物材料)などから作成した資材から農業土壌を生成し、土壌微生物生態系の働きも援用しながら作物を栽培していきます。

地球上の食糧不足の解決

2つ目は、地球上の食糧不足の解決です。

現在世界では人口が増え続けており、2050年には98億人になると言われています。

現在より、20億人も人口が増えることになり、それに伴い、プラス60%の食糧増産が必要になると言われています。

つまり、収穫できる作物を増やす必要があります。しかし、地球上の自然環境は有限なので、農地の面積を増やそうと思ってもなかなか難しいのです。

そこで「高機能ソイル」と呼ばれる人工土壌を利用することで宇宙での農業が実現できます。

「高機能ソイル」とは、従来、土壌として使えなかった植物の炭に微生物を付加して、高効率かつ持続可能な次世代の農業ができる超良質な土です。

通常、植物の炭単体だと有機肥料を適切に分解できないため次世代の農業は行えないのですが、微生物を付加することにより、有機肥料の適切な分解が可能になります。

「農業とは作物作りでなく土づくりだ」という言葉のとおり、土づくり=土壌が非常に重要なのです。

この「高機能ソイル」を使い宇宙空間での農業が可能になり、地球上で農業できる場所が無くなっても農業が可能になるのです。

まとめ

「宇宙」と「農業」この2つの組合せが私達人類を救うだけではなく、人類の発展に大きく役に立つ可能性を秘めています。

地球上の大気汚染が進み過ぎて、地球上の作物より宇宙の方が安心という考えもでてくるかもしれません。

宇宙で育てられた作物が私達の食卓に並ぶ日は、そう遠い未来の話ではないのかもしれませんね。

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