すっかり趣味の一ジャンルとして定着し、種類も増えているドローン。
初心者でも手軽に扱えるものから、本格的な空撮を楽しめるものまで数多く登場しています。
しかし、選択肢が増える反面、
「数が多すぎてどれがいいかわからない!」
という人も多いはず。
そこで、この記事では、
- ドローンの選び方
- おすすめのドローン
について紹介します。
ドローンの選び方
ドローンを選ぶときは、
- カメラ性能
- 操作方法
- 大きさ
- 飛行時間
- 重量
の5つのポイントに注目して選ぶと良いでしょう。
1.カメラ性能
カメラ性能はドローンを空撮のために使いたい人は、特に注目しておきたいポイントです。
撮影した映像の画質はカメラのスペックによって大きく変わります。
高精細な画質の映像を撮りたい場合は解像度が高いカメラを搭載したドローンを選ぶようにしましょう。
フルHD画質(1920×1080ピクセル)のカメラがあればかなり高画質な空撮映像を楽しむことが可能です。
もしも予算に余裕がある場合は、4K(3840×2160ピクセル)のカメラ搭載のドローンを使うとより高画質になります。
ただし、高画質な映像はデータ容量が大きいので、保存用のメモリを用意する際も大容量のものを選ぶ必要があるでしょう。
2.操作方法
ドローンはラジコンと同じようにプロポ(ドローン用コントローラー)を使って操縦します。
操作方法には
- モード1
- (左手で前後移動・旋回、右手で上昇下降・左右移動を操作)
- モード2
- (左手で上昇下降・旋回、右手で前後左右移動を操作)
の2種類があります。
日本ではモード1の操作方法が主流で、海外ではモード2が一般的です。
海外製のドローンを操縦したい場合は、モード2の操作方法を覚えておくと便利です。
また、ドローンには
- 自動で傾きを調節するジャイロ機能
- ボタンを押せばドローンが帰還するワンキーリターン(自動帰還機能)
- ドローンの映像をコントローラーで確認できるFPV機能
- 自動で障害物を避ける障害物検知機能
などの操縦をサポートする機能が付属するので、どんな機能があるかもチェックしておきましょう。
3.大きさ
屋外に持ち出して利用することが多いドローンはサイズの大きさもチェックする必要があります。
持ち運びやすさを重視するのであれば、コンパクトでてのひらサイズのものが多いトイドローンで十分です。
- 気軽に空撮を楽しみたい
- とりあえずドローンを動かしてみたい
という場合はトイドローンを中心に選ぶのが良いでしょう。
逆に、綺麗な空撮映像を撮りたいという場合には、高画質カメラを搭載するためにある程度のサイズがある空撮ドローンがおすすめです。
ただし、サイズが大きくなる分重量も増すので、持ち運びや取り扱いに注意が必要になります。
4.飛行時間
ドローンの飛行可能時間は10分程度、長くても30分程度あれば十分です。
というのも、ドローンの操縦は集中力を必要とするため、事実上ドローン操縦者の集中力の限度が飛行可能時間の目安となります。
そして、経験を積んだドローン操縦者でもミスなく集中して操縦できる時間は10分程度だからです。
あまり飛行時間が長くなると操縦が荒くなって空撮でも映像がぶれたり、操縦ミスをしてしまうおそれがあります。
どうしても長時間の操縦や長距離空撮をしたい場合には、最大飛行可能時間が30分のドローンを使うのがおすすめです。
5.重量
重量はドローン選びで最も重要な要素となります。
より本格的なドローンになればなるほど重量が重くなり、持ち運びが大変になっていきます。
200g未満のドローンはトイドローンと呼ばれる小型タイプのドローンで、初心者や子供・お取り寄りでも気軽に操縦することが可能です。
また、トイドローンは操縦する際に特に免許の取得も必要なく、飛行禁止区域以外ならどこでも自由に動かせます。
対して、高画質カメラを搭載し200g以上の重量になる空撮ドローンは安定した操作ができる反面、法律上の観点から注意が必要です
200g以上のドローンを飛行させるときには、航空法の適用を受け操縦に制限がかかるからです。
飛行前にあらかじめ国土交通省の許可やその他のルールについてチェックしておきましょう。

6.技適マークにも注意!
ドローンを選ぶ際にさらに気をつけなければならないのが技適マークの有無です。
技適マークとは電波法により定められた、「国が定める技術基準に適合している」ということを証明するマークです。
電波を使う機器に取得が義務付けられるため、技適マークがないドローンを動かしてしまうと法令違反となる可能性があるので必ずチェックしましょう。

ドローンの3大メーカー
日本でも特に有名なドローンメーカーは
- DJI
- RYZETECH
- Parrot
の3社です。
DJI
DJIは中国を拠点に活動している業界最大手のドローンメーカーです。
安くて初心者向けのものからプロ用の高性能ドローンまで幅広いラインナップのドローンを販売しています。
世界シェアを約70%占め、ドローン資格認定もDJIドローンに準拠して行われることが多いため、最初のドローン選びで最優リュク候補となるメーカーです。
RYZETECH
RYZETECHは新興企業ながらも初心者向けとして最適なドローンを販売していることで高い人気を誇ります。
「世界一楽しいドローン」として開発された「Tello」は子供から大人まで幅広い層から支持を集めるトイドローンです。
Intelプロセッサー搭載で自分でプログラミングしてカスタマイズしたり、スマホやVRゴーグルを使った直感的な操作を楽しめます。
Parrot
DJIと並んで知名度が高いのがフランスのParrotです。
産業用ドローンをベースにした、コンシューマー向けの高性能ドローン、特に高画質を開発しています。
特にドローンファンに人気が高いのが4K画質の高精細な空撮ができる「ANAFI」で、キレイな空撮映像を撮りたいという人におすすめです。
おすすめドローン10選!
数あるドローンの中から、おすすめのドローンを10個厳選しました!
1.RYZETECH Tello
- カメラ:HD(1280×720 p)
- 大きさ:98×92.5×41 mm
- 飛行時間:13分
- 重量:80 g
- 価格:12,619円
「Tello」は初心者でも扱いやすく、1万円台のコスパが良いドローンとして親しまれています。
DJIのドローンをベースにIntelのVPSを搭載しているため、安定した飛行と撮影をできるのが特徴です。
重量が80gとトイドローンの中でも軽い機体なので、強い風が吹いていると予想外の方向へ流されてしまうので、屋外での操縦の際は気を付ける必要があります。
プロポ(コントローラー)を使わずに、専用アプリをダウンロードしたスマホの画面から操縦することができ、スマホゲーム感覚で気軽に操縦することが可能です。
2.Holy Stone F181W
- カメラ:HD120°広角カメラ(1080 p)
- 大きさ:305×305×105 mm
- 飛行時間:約10分
- 重量:163 g
- 価格:8,299円
初心者の練習用ドローンとして親しまれてきたHoly Stoneの「F181W」ですが、いくつかのアップデートが施されてよりコスパ良い一台に進化しました。
1万円を切る低価格でありながら、
・宙返り飛行ができる3Dフリップモード
・機体の向きを見失っても操縦者の視点で操縦できるヘッドレスモード
・4段階スピード調整機能
などドローン操縦が楽しくなる機能が多いのが特徴です。
また、カメラがフルHD画質となりこれまで以上にクオリティの高い空撮映像を撮影できるようになっています。
3.Parrot Mambo Fly
- カメラ:30万画素
- 大きさ:18 x 18 cm
- 飛行時間:9 分
- 重量:63 g
- 価格:14,000円
Parrotの初心者~上級者まで幅広く利用できるドローンが「Mambo」です。
もともとはドローン操縦に慣れるための練習用として位置づけられていたモデルで、自動操縦機能や飛行制御機能があるため初心者でも緻密な操縦をすることができます。
ただし、初歩の練習用モデルなのでカメラ性能はそこまで高くなく、解像度も30万画素と他の機体と比べるとやや物足りなく感じるかもしれません。
とはいえ、アクセサリを追加することでFPV化したり、砲台をつけてシューティングゲームができたりとカスタマイズする楽しさを感じられるのも特徴です。
4.G-Force INGRESS
- カメラ:1080p HD
- 大きさ:162×162×52 mm
- 飛行時間:約13分
- 重量:182 g
- 価格:19,964円
GPS搭載で200g未満のトイドローン「INGRESS」は、国内ブランドの製品ということもあって根強い人気を集めています。
レビューなどを見ると「操縦の感覚にクセがある」といったものが見られますが、
・GPS搭載機にはおなじみの自動帰還機能
・スマホの画面で飛行経路を設定する自動飛行モード
もあり初心者が操縦に慣れるための期待としては十分な性能です。
また、解像度1080pのカメラを搭載し、自動追尾(フォロミー)機能や自分の周りを自動で周回するサークルフライト機能もついているため空撮用の機体としても利用できます。
5.DJI Mavic Mini
- カメラ:2.7K/30fps
- 大きさ:140×82×57 mm
- 飛行時間:18分
- 重量:199 g
- 価格:44,000円
「Mavic Mini」はDJIの重量199gのドローンの中で最高クラスのモデルとなります。
日本向けに軽量化が図られており、バッテリー重量を海外の半分にすることで総重量をギリギリ航空法の規制を受けない199gに抑えているのが特徴です。
そのためトイドローンとしては非常に性能が高いカメラが搭載されていて、特に振動の影響を受けにくい安定した空撮映像を撮影できます。
操縦するためのプロポはスマホを接続して利用するもので、専用アプリの画面では位置情報やバッテリー残量、電波状況などを確認できるので安全な操縦がしやすくなっています。
6.DJI MINI 2
- カメラ: 4K/30fps
- 大きさ:140 × 81 × 57 mm
- 飛行時間:18 分
- 重量:199 g
- 価格:79,200円
「DJI MINI 2」はMavic Miniの後継モデルとなるDJIの最新モデルです。
すべての面においてMavic Miniの性能を上回っており、特にカメラ性能大幅に向上し4K動画が撮影できるようになりました。
飛行時間が18分に伸びた長い距離を飛行できるようになるだけでなく、電波の送受信機能もアップグレードしていて長距離でも安定した通信が可能です。
もちろん、モーターがパワーアップしたほか操縦の安定性も向上し、風速10m/sでも耐えることができるので風が強い海沿いでも操縦できます。
7.Potensic T25
- カメラ:HD120°広角カメラ(1080 p)
- 大きさ:27 x 27 x 12 cm
- 飛行時間:8〜10分
- 重量:198 g
- 価格:14,186円
安価なドローンで定評のあるPtennsic社の「T25」は、GPSを内蔵しており自動追尾機能や自動帰還機能がついていながら1万円台というコスパの良さが特徴です。
ドローン操縦に慣れていなくても安定したホバリングができる気圧センサーや、最大飛行距離を制限できる「初心者モード」など初心者向けの機能が多くついています。
重量は航空法の規制をギリギリ受けない198gとなっており、本格的なドローンの操縦まで考えている場合には練習機としても最適です。
8.Hubsan H216A X4 DESIRE PRO
- カメラ:ビデオ解像度HD(1920 × 1080P、30fps)
- 大きさ:29.4 × 29.4 × 5.07 cm
- 飛行時間:11分
- 重量:162 g
- 価格:13,888円
低価格ドローンを中心に発売しているHubsanの、初心者でも本格的な空撮を楽しめるモデルです。
専用アプリを使えば手持ちもスマホでFPV操作したり、アプリ画面をなぞるだけで簡単に経路設定できるウェイポイントモードなど、操縦が楽しくなる機能が搭載されています。
被写体を自動で追跡するフォロミーモードがあり、また高解像度のカメラを搭載しているので、高度な空撮を実現可能です。
>>Hubsan H216A X4 DESIRE PRO[Amazon]
9.Parrot ANAFI
- カメラ:4K HDRカメラ(2,100万画素)
- 大きさ:67×244×65 mm
- 飛行時間:25分
- 重量:320 g
- 価格:85,000円
種類が多いParrotのドローンの中でも最上位モデルとなるのが「ANAFI」です。
4K画質の動画を撮影できる高性能カメラを搭載し、他のドローンでは難しい高精細な空撮映像を楽しめます。
被写体を自動で追尾する機能や自動自撮り機能などAIによる撮影補助機能が実装されて得要ることから、撮りたい映像を思ったように撮れるのが大きなメリットです。
最大25分と最大飛行時間も長く、またバッテリー残量が少なくなったりコントローラーからの電波が届かなくなると自動で帰還する機能もあり墜落で行方不明になる心配もありません。
10.DJI Mavic Air 2
- カメラ:4K/60fps動画(4800万画素)
- 大きさ:180×97×84 mm
- 飛行時間:34分
- 重量:570 g
- 価格:132,000円
「Mavic Air 2」はDJIのMavicシリーズで最高クラスの折りたたみ式ドローンです。
最大飛行可能時間が34分と長くバッテリー残量が少なくなれば自動的に帰還する機能もあるので、バッテリー切れを心配せず撮影を楽しめます。
4800万画素と消費者向けドローンとしては最高レベルの解像度を実現しているのが特徴です。
動画の撮影は4K/60fpsでできるほか、最大ビットレート120Mbpsとなりこれまでの機種よりもクオリティの高い空撮ができるようになっています。
特におすすめは「DJI Mavic Mini」!
以上10個のドローンを紹介してきましたが、特におすすめなのは「DJI Mavic Mini」です。
トイドローンとしてはギリギリの199gという重量と折りたたみ式の機体から携帯性に優れていて、お出かけ先に気軽に持っていくことができます。
さらに、2.7Kの高画質カメラと縦横の揺れに強い3軸ジンバルで、ブレのないクオリティの高い空撮映像を撮影することが可能です。
これまでDJIのトイドローンとして最高クラスのモデルとしてハードルがやや高い機体でしたが、後継機のDJI MINI 2が登場したことでこれまでより購入しやすくなりました。
専用アプリを使えば直感的な操作もできるので初心者でも扱いやすい高性能ドローンとしておすすめできるモデルともいえます。
初心者におすすめは「RYZETECH Tello」!
ドローンの操縦に不慣れな初心者の方に特におすすめなのは「RYZETECH Tello」です。
1万円台とリーズナブルな価格ながら、DJI製フライトコントロールシステムとIntelのプロセッサーで、初心者でも安定した操縦をすることができます。
スマホと連携して画面をスワイプすることで宙返りまで操作できるので、ドローンの操縦感覚を掴むための最初の一台として最適なモデルです。
さらに、MITが開発したコーディングシステムを使ってプログラミングもできるので、初歩的なプログラミングを子供が楽しく学ぶのにも向いています。
ですので、子供や初心者が最初のドローンを選ぶ際には最初に検討すべきドローンです。
ドローンを飛ばす時の注意点
今回の記事でも触れたようにドローンには重量や電波の周波数などについて航空法や電波法といった法律上のルールを守る必要があります。
そのほかにも、ドローンには道路交通法、個人情報保護法や各地方自治体の条例など様々なルールを守らなければなりません。
違反した場合には当然法律違反となり場合によっては罰則の対象となるので気をつけましょう。
ドローンが守らなければならない法律上のルールについては、こちらの記事で詳しく解説してあるのでご一読ください。

まとめ
1万円台の安価なものから10万円を超えるハイエンドなものまでバリエーションが豊富になっているドローン。
まだ初心者で操縦に自信がないうちは安価なモデルで練習して、ある程度上達したら徐々に上のランクのドローンを選ぶのがベストです。
今回は初心者向けモデルからハイエンドモデルまでスムーズに移行できるようにご紹介しています。
この記事を参考にして充実したドローンライフ楽しんでください。