人気ドローン資格の一つ、「DPA」のドローン認定資格。
「DPA」のドローン認定資格とは、どのような資格なのか?
どうすれば資格を取れるのか?
DPAのドローン資格についてまとめました。
DPAとは?
DPA(一般社団法人ドローン操縦士協会)は、ドローンの健全な発展を目指すため2016年に設立された教会です。
DPAはドローン航空業界の安全確保のために
- 技術・知識の普及
- 研究調査
を行っています。
DPAは、国内のドローン関連団体の中でも活動の規模が大きく、都心に広大なドローン操縦場を持っていることでも有名です。
また、認定スクールの開校数も増えていて、ドローン操縦士やインストラクターについて独自の認定ライセンス制度を設けていることでも知られています。
DPAの認定資格はどんな資格?
DPAは企業や個人会員が最先端で安全なドローン活用を実現するためドローン操縦技術に関する認定資格を制定し、その運用歴は日本国内でも最長クラスとなっています。
DPAの認定資格は
- ドローン操縦士資格
- インストラクター資格
の2種類です。
また、DPAはドローン操縦のレベルを4段階に分けています。
具体的には、
- レベル1:手動操縦による目視内の飛行
- レベル2:自動操縦による目視内の飛行
- レベル3:目視外で無人地帯の飛行
- レベル4:目視外で有人地帯を飛行
に分かれており、現行の認定資格はレベル1とレベル2に対応しています。
また、今後のドローン需要の拡大を見据えて、レベル3、4にも対応したより高度な資格の創設を検討しているとのことです。
ドローン操縦士資格
DPA認定資格のうち、ドローン操縦士資格はドローン(回転翼航空機)の飛行に必要な基礎知識と操縦する基本技術を認定するものになります。
資格認定の申請には所定の条件を満たさなければなりません。
その条件は以下の通りです。
- 15歳以上であること
- 視力が両眼で0.7以上且つ片目0.3以上であること(メガネ・コンタクト可)
- 赤色、青色及び黄色の識別ができること
- 10時間以上の飛行経験を有すること
- 学科・実技試験に合格していること
- オンライン講座「安全運航管理基礎講座」を受講・修了していること
インストラクター資格
インストラクター資格とは、ドローン(回転翼航空機)の実地を講習するための技能と、座学・実地を講習する際に必要な基礎知識を認定するものとなっています。
インストラクター資格にも申請に以下の条件があります。
- 年齢:18歳以上
- 視力が両眼で0.7以上且つ片目0.3以上であること(メガネ・コンタクト可)
- 赤色、青色及び黄色の識別ができること
- ドローン操縦士回転翼3級を有すること
- 50時間以上の飛行経験を有すること
- ドローン操縦士回転翼3級の学科や実技を講習する際に必要な基礎知識を有すること
- ドローン操縦士回転翼3級の実技を講習するための技能を有すること
次にDPAのドローン資格にどのような強みがあるのか見ていましょう。
DPAのドローン認定資格のメリット
DPAのドローン認定資格には
- ドローン飛行申請手続きに必要な一部書式の提出が免除される
- ドローンについての正しい知識を学べる
- ドローン操縦の高い技術があることの客観的な証明になる
というメリットがあります。
それぞれについて詳しくまとめました。
①ドローン飛行申請手続きに必要な一部書式の提出が免除される
現在日本では、無人航空機の飛行のための免許制度はなく、資格取得が必須という訳ではありません。
しかし、2015年の改正航空法施行後、飛行空域や飛行可能な機体等を定めた飛行ルールが制定され、国土交通省へ飛行に関する許可申請手続が必要となりました。
DPAの認定資格は国交省の公認を受けた資格であるため、これらの飛行許可申請手続きの場合に必要となる一部書類の提出が免除されます。
②専門インストラクターの指導で実践的な知識・技術を学べる
DPA認定スクールでは高い操縦技術を持つインストラクターによる現場で重宝される実践的な技術を学ぶことが可能です。
また、DPAの認定スクールのカリキュラムは国交省の管理団体のガイドラインをもとに作成されています。
そのため、効果的にドローンを操縦・運用するための法律・ルールや安全上の知識を学ぶことが可能です。
わからない点があれば経験豊富なドローン操縦士であるインストラクターにすぐに相談できるのもメリットとなります。
③ドローン操縦の高い技術があることの客観的な証明になる
ドローン資格全般に言えることですが、資格を持つことでドローンの操縦について十分な技術・知識があることを証明することが可能です。
しかし、DPAのドローン資格はドローン資格の中でも一目置かれる資格となっています。
というのも、DPAのドローンスクールは他のドローン団体と比べると、厳格な基準・ルールで認定・運営されていることで知られているからです。
そのため、DPAの認定資格を持っていれば、多くのドローンパイロットの中でも高い技術を持っていることを証明することができます。
DPAドローン認定資格の取り方
DPAドローン認定資格の流れは
- 認定ドローンスクールで所定の講座を受講
- 修了試験に合格
- DPAに資格認定の申請
- DPAのeラーニング講座を受講
- 認定証の発行
となっています。
順番に詳しく見ていきましょう。
①認定ドローンスクールで所定の講座を受講
まずは、DPAの認定ドローンスクールで「操縦士回転翼3級」の講座を受講しなければなりません。
認定スクールは全国に約30校開校されているので、行きやすい場所を選んで申し込みをしましょう。
また、各スクールによって講座名が違うこともあるので、どの講座がDPAドローン認定資格が取れるコースなのか事前に確認しておくと良いでしょう。
ドローン講座の受講費用
講座はドローン操縦の経験に応じて「フライトコース」と「ビジネスコース」の2つに分かれているのがほとんどです。
それぞれの受講料はおよそ
- フライトコース(初心者向け):10〜15万円
- ビジネスコース(経験者向け):20万円
となっています。
また、すでにドローン操縦が10時間を超えている場合には受講料が割引されることがあるので、あらかじめチェックしておいてください。
②修了試験に合格
講座が受講したら修了試験の受験ができるようになります。
この修了試験に合格することがDPAの認定資格の申請の条件となります。
③DPAに資格認定の申請
修了試験に合格し、DPA認定スクールの全課程を修了したと認められたら資格認定の申請です。
初回の資格認定の申請には認定料25,000円がかかります。
認定料の振り込みを行い、認定スクールが発行した操縦士IDを使ってDPAのホームページでDPA会員登録を行います。
④DPAのeラーニング講座を受講
DPAの会員登録を済ませると安全運航管理基礎講座をオンライン動画で受講できるようになります。
講座受講後、
- ライセンスカード用写真
(縦640×横480ピクセル以上、2MBのJPGまたはGIF) - 本人確認書類
(運転免許証、パスポートなど)
を「マイページ」からアップロードしていきます。
⑤認定証の発行
DPAから認定証・ライセンスカードが発行されます。
受け取りは認定スクールでの手渡しか郵送を選ぶことが可能です。
DPA認定資格は期限が2年となっていて、更新料は12,000円(ライセンスカードの発行費用も含む)となっています。
まとめ
ドローンが活躍する場面が大きくなるにつれて、きちんとした技術と知識を持っているドローン操縦者が求められるようになりました。
DPAのドローン資格は国内のドローン資格の中でも厳格な基準を設けており、国家試験に準じた扱いになるとも噂されているほど高い信用性のある資格です。
また、運営には各省庁のOBや大学教授などが携わっており、ドローン関連団体の中でも高い権威を誇ります。
そのため、ドローンを趣味として楽しみたい人やビジネスとして活用したい人は、ぜひDPAのドローン資格の取得を目指してみてください。